

ご家族が亡くなられた後の相続手続きは、必ず専門家に依頼しなければならないものではありません。
相続人が少なく、財産の内容も複雑でなく、相続人同士で話がまとまっている場合には、
ご自身で手続きを進めやすいといえます。
一方で、相続手続きでは、戸籍の収集、相続人の確認、財産の調査、金融機関での手続き、必要書類の作成など、
さまざまな作業を順番に進めていきます。
この記事では、相続手続きを自分で進めやすいケースと、専門家への相談を検討した方がよいケースについて解説します。
相続手続きは、ご自身で進めることもできます。
たとえば、次のような場合は、自分で手続きを進めやすいケースといえます。
・相続人が配偶者と子どものみである
・相続人同士で話がまとまっている
・主な財産が預貯金のみである
・借金や保証債務などの心配が少ない
・平日に役所や金融機関へ連絡する時間を取れる
・必要書類を確認しながら進めることができる
このようなケースであれば、役所で戸籍を集めたり、金融機関に必要書類を確認したりしながら、
ご自身で手続きを進めやすいでしょう。
ただし、相続手続きは一度で終わるものではなく、提出先ごとに必要書類が異なります。
「自分でできるかどうか」は、相続人の人数、財産の内容、手続きに使える時間によって変わってきます。
相続手続きで負担になりやすいのは、手続きの内容そのものよりも、必要書類の確認や準備に時間がかかる点です。
戸籍収集では、亡くなられた方の出生から死亡までの戸籍が必要です。
本籍地が何度も変わっている場合や、古い戸籍を読み解く必要がある場合には、どこの役所にどの戸籍を
請求すればよいのかわかりづらいです。
▶「相続手続きに必要な戸籍収集の流れ|どこで・誰の戸籍を集める?」
金融機関の手続きでは、銀行ごとに必要書類や書式が異なります。
同じ相続手続きであっても、提出先ごとに確認が必要になるため、思っていたよりも時間がかかりやすい点に
注意が必要です。
相続人が多い場合は、戸籍の収集や相続人の確認に時間がかかりやすくなります。
特に、兄弟姉妹が相続人になる場合や、甥・姪が相続人になる場合には、必要な戸籍の範囲が広がりやすいです。
相続関係が複雑な場合は、最初の段階で相続人を正確に確認しておくことが大切です。
▶「法定相続人とは?相続人が誰になるかわからないときに確認すること」
相続手続きでは、亡くなられた方の戸籍に加えて、相続人の戸籍を求められる場面も出てきます。
本籍地が遠方にある場合や、転籍・婚姻・離婚などにより戸籍が複数に分かれている場合は、
収集に時間や手間がかかります。
古い戸籍は文字が読みにくいこともあり、どこまで戸籍を集めればよいのか判断に迷いやすいです。
役所や金融機関への確認は、平日の日中に行うことが多くなります。
仕事や家庭の都合で時間が取りにくいと、手続きがなかなか進まず、負担を感じやすくなります。
相続手続きには期限が関係するものもあるため、時間的な負担が大きい場合は、早めに専門家へ相談することも
選択肢のひとつです。
預貯金だけでなく、不動産、自動車、有価証券、生命保険などを相続する場合は、それぞれ手続き先や必要書類が
異なります。
財産の内容を整理しないまま進めると、あとから追加の手続きが必要になり、二度手間になるおそれがあります。
相続財産の全体像がわかりにくい場合は、最初に財産を整理することが大切です。
相続人同士で話し合いがまとまっていない場合や、遺産の分け方について争いがある場合は、
行政書士が間に入って交渉したり、紛争を解決したりすることはできません。
このような場合は、弁護士への相談を検討しましょう。
一方で、相続人同士で話し合いがまとまっており、その内容を遺産分割協議書として書面にしたい場合には、
行政書士が書類作成をサポートできます。
相続手続きといっても、内容によって相談先は異なります。
・戸籍収集、相続人調査、遺産分割協議書の作成など:行政書士
・不動産の相続登記:司法書士
・相続税の申告:税理士
・相続人同士の争いや交渉:弁護士
相続手続きでは、ひとつの専門家だけですべてを完結できるとは限りません。
必要に応じて、司法書士、税理士、弁護士など、他の専門家への相談が必要です。
行政書士は、相続手続きに必要な書類作成や、その前提となる調査をサポートできます。
たとえば、次のような業務に対応できます。
・戸籍収集
・相続人調査
・相続関係説明図の作成
・法定相続情報一覧図の作成支援
・遺産分割協議書の作成
・預貯金などの相続手続きに必要な書類の確認
相続人同士で話し合いがまとまっていても、必要書類の準備や書面作成に不安があるときは、行政書士に相談することで
負担を軽くできます。
相続手続きには、自分で対応しやすい部分もあります。
しかし、最初の段階で相続人や財産の内容を整理できていないと、途中で手続きが止まってしまう原因になります。
自分で進めるか、専門家に依頼するか迷ったときは、まずは次の点を確認してみましょう。
・相続人が誰になるか把握できているか
・必要な戸籍を集められそうか
・相続財産の内容を整理できているか
・相続人同士で話し合いができているか
・平日に手続きを進める時間を取れるか
・期限のある手続きを確認できているか
これらの点に不安を感じるときは、早めに専門家へ相談すると、今後の手続きの見通しを立てやすくなります。
相続手続きは、ご自身で進めることもできます。
相続人が少なく、財産の内容もシンプルで、手続きを進める時間がある場合には、自分で対応できるケースもあります。
一方で、戸籍収集が難しい場合、相続人が多い場合、財産の内容が複数ある場合、手続きに時間をかけられない場合は、
専門家への相談を検討してもよいでしょう。
当事務所では、相続人調査、戸籍収集、法定相続情報一覧図の作成支援、遺産分割協議書の作成など、
相続手続きに関する書類作成をサポートしています。
・自分で進められるか不安
・何から始めればよいかわからない
・必要な書類を整理したい
という場合は、お気軽にご相談ください。
▶相続手続きサポートについて詳しく見る
▶法定相続情報一覧図の作成・申出サポートについて詳しく見る
▶遺産分割協議書の作成サポートについて詳しく見る
▶「相続手続きは何から始める?最初に確認することと流れを解説」
▶「相続手続きに必要な戸籍収集の流れ|どこで・誰の戸籍を集める?」
▶「法定相続人とは?相続人が誰になるかわからないときに確認すること」
▶「法定相続情報一覧図とは?相続手続きで使える場面と作成の流れを解説」
▶「遺産分割協議書とは?必要な場面や作成時の注意点を解説」